北九州市 武内市長・福岡市 高島市長が会談 連携強化を確認

北九州市の武内市長と福岡市の高島市長が28日北九州市で会談し、「福北新時代」をスローガンにスタートアップ企業の支援や観光振興などで連携を強化していくことを確認しました。
両市のトップ会談は2011年を最後に開かれていませんでしたが、2月就任した北九州市の武内市長の呼びかけで実現しました。
福岡市の高島市長が北九州市を訪れ、まず2人で去年2度にわたって大規模な火災に見舞われた旦過市場を視察し、担当者から復興状況などについて説明を受けました。
その後、小倉城庭園に場所を移し、会談に臨みました。
会談は冒頭を除いて非公開でおよそ1時間にわたって行われ、終了後の記者会見で両市長は「福北新時代」というスローガンを掲げ、さまざまな分野で連携を図っていくことを表明しました。
具体的には斬新な技術やアイデアを持つスタートアップ企業の支援にともに取り組むため、来年度、福岡市で開かれる関連イベントに北九州市も参加するほか、両市の食や観光資源についてそれぞれ情報発信を行い、協力して観光客を呼び込んでいくことで合意したということです。
このほか、福岡空港と北九州空港を活用した物流機能の強化や環境技術の海外移転などにも連携して取り組みたいとしています。
北九州市の武内市長は「ノウハウを交換し、連携していくことでスケールメリットも生まれ、マーケットの拡大にもつながる。ウィンウィンの関係で相互に共存共栄できると確信している」と連携の意義を強調しました。
また、福岡市の高島市長も、「都市間競争の時代にこれ以上の成長を考えるとエリア全体の成長を考えなくてはいけない。産業構造が違う北九州市とタッグを組むことで北部九州に大きなエンジンを搭載できることになる」と話していました。
両市長は今後も会談を行い、さらなる連携を進めることにしています。