九州から入国した外国人 前月比3.6倍 水際対策大幅緩和で

10月、九州の空港や港から入国した外国人の数は、新型コロナの水際対策が大幅に緩和されたことを受けて、前の月の3.6倍の4万9000人あまりに増えました。
九州運輸局の発表によりますと、10月、福岡空港を含む九州の空港や港から入国した外国人は4万9115人と、前の月の3.6倍に拡大しました。
これは、政府が10月11日に外国人旅行客の個人旅行を解禁するなど水際対策を大幅に緩和したことによるものです。
国や地域別では、韓国のほか、タイやフィリピンなど東南アジアからの旅行客が大きく伸びています。
ただ、先月の外国人入国者の数は、コロナ禍前の2019年の同じ月と比べると、5分の1程度の水準にとどまっています。
厳しい水際対策を続ける中国からの観光客が戻っていないことが主な要因で、旅行客の本格的な回復に向けては中国政府の対応もカギを握りそうです。
福岡空港の国際ターミナルの到着口には、24日もキャリーバッグを持った多くの外国人旅行客の姿が見られました。
タイから友人と4人で訪れた女性は、「北海道や東京にはすでに行ったことがあり、次は九州に行きたいと思っていました。大分の温泉などをめぐる予定です」と話していました。
また、韓国から友人と3人で訪れた男性は、「温泉に入りたくて来ました。天神や博多駅で食事や買い物もしたいです」と話していました。
空港内の店舗にもにぎわいが戻ってきています。
水際対策の緩和に合わせて11月営業を再開した土産物店ではお菓子の販売が好調で、1日の売り上げがコロナ禍前のレベルに届く日も出てきているということです。
売り場の担当者は、「ここまで急に回復するとは思いませんでした。円安の影響もあるのか、買い物かごいっぱいに買う人が多いです」と話していました。
また、旅行会社やバス会社も忙しそうにツアー客を出迎えていました。
バスの運転手は、「コロナ禍では仕事がほとんどなくつらかったですが、やっと戻ってきてうれしい」と話していました。
さらに、高速バスや路線バスの乗り場には乗車待ちの行列も見られ、人気の行き先は太宰府天満宮や湯布院だということです。
バスターミナルの担当者は、「太宰府行きや湯布院行きは8割ほどが外国人旅行客で埋まっていて、席も取りにくくなっている。運行本数を増やすなど対応も必要になりそうです」と話していました。