3児死亡事件 殺人や傷害致死などの罪の父親に無期懲役求刑

去年、福岡県飯塚市で長男に暴行を加えて死亡させた上無理心中を図ろうと鹿児島市のホテルで次男と長女を殺害したとして殺人や傷害致死などの罪に問われている父親の裁判が開かれ検察は「身勝手で悪質、残酷な犯行だ」などとして無期懲役を求刑しました。
住所不定の田中涼二被告(43)は、去年1月から2月にかけて飯塚市の団地などで小学3年生だった長男の大翔くんに暴行を加えて死亡させたあと、鹿児島市のホテルで次男の蓮翔ちゃんと長女の姫奈ちゃんを首を絞めるなどして殺害したとして殺人や傷害致死の罪などに問われています。
これまでの裁判で、田中被告は、次男と長女に対する殺人の罪について認め、長男に対する傷害致死の罪について起訴内容を否認しています。
きょう福岡地方裁判所で開かれた裁判で検察は「身勝手で悪質、残酷な犯行だ。生活苦や病気などくむべき事情がある無理心中とは異なり、責任は重い」などとして無期懲役を求刑しました。
一方、弁護側は傷害致死の罪について「肺炎が死因となった可能性は否定できず、傷害罪の成立にとどまる」と主張しました。
その上で「被告は無理心中という手段しか考えられなかった。関係機関からもっと適切な支援があれば事件を防ぐことができた」などと述べて懲役18年が妥当だと主張しました。
また、田中被告は「子どもを殺しておいて都合がいいと思われるかもしれないが、命があるかぎり罪を償っていきたい」と述べました。
判決は来月11日に言い渡されることになりました。