演出のことば…岡崎栄
まず、このドラマはジェームスさんの強靭な意志で実現したと実感しています。なにしろ終戦後30年を73分3本に押し込むのですから、生半可な力技では成立しない。まあ、こういう作家はそうやたらにはいませんね。
演出はそれに多少の肉づけをし、あとは俳優の演技を最大限に高揚させ昇華させるだけ。主演の京子さん、新人と言っていい眞島君が見事に応えてくれました。さださんの主題歌も素晴らしいし、渡辺さんの音楽はこの上なく美しい旋律でドラマを盛り上げてくれる。
津川さん、橋爪さん、敦夫さん、小山さん、銀粉蝶さん、そして韓国を代表するお母さん役者コ・ドゥシムさんの演技は見物です。犬塚さん、豊原さん、美保さんの熱演もしかり。上川君とは「大地の子」「少年たち」以来の一緒の仕事でしたが、確実に成長してくれていたのがまた嬉しかった。
局内の試写では、ドラマ部の関係者から、これほど感動的に、日本人とは、民族とは、国とはを問いかけるドラマを久しぶりに見た思いがするという感想がありました。制作に協力してくれた韓国スタッフにこの言葉を添えて、あらためて深く感謝する次第です。 |