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励ましのお言葉、お叱りのお言葉、本当にありがとうございました。


制作統括・菅野高至より…
 放送が終わって、お客様の反響の大きさに、私は不思議な感慨に囚われております。聞いてみると、キャスト・スタッフ一同も同じです。
 ある脚本家の言葉に「原作をドラマ化するというのは、例えれば、読書感想文を書くようなものかも知れない」とあります。金曜時代劇「蝉しぐれ」も、同じように、キャスト・スタッフ全員で作った読書感想文なのです。
 一方で、原作を読まれた方には、それぞれの思いがあり、読書感想文があります。それは大切なものです。ですから、その思いを壊さないようなドラマにしたいと、そう願いながら一生懸命作りました。
 この2ヶ月、掲示板や頂いた投書を、日々読ませて頂きながら、皆様の原作への思いを壊さずに済んだのか否か、一喜一憂をしておりました。それは、テレビドラマの素晴らしさと難しさを教えられた日々でもありました。
 お客様の反響と感動の大きさは、キャスト・スタッフ全員の心に、<宝物>として永遠に残るものです。お礼の言葉もありません。
 お客様に、頂いた<宝物>のお返しをしなければなりません。それには、キャスト・スタッフ一同が、それぞれの現場で素敵なドラマを作る他は、方法がありません。
  ここで、キャスト・スタッフ一同に代わって、皆さまに、必ずや作品でお返しをすることを誓わせて頂きます。


演出・佐藤幹夫より…
 掲示板に書き込みをされた方々に御礼申し上げます。こんなにブラウン管の前に座っていらっしゃる皆さんの顔が見え、そのお言葉が胸に響いたことは御座いません。放送前は、饒舌を廃し余白部分を多く持った「蝉しぐれ」がどれほど多くの皆さんの共感を得られるのかいささか不安でした。商業主義のさわがしい番組の渦の中で、ひっそりと埋もれてしまうのではと心配でした。でもそれは杞憂ということがすぐわかりました。それは掲示板のおかげです。掲示板の中に多くの良質な視聴者の言葉を見つけたのです。短い一言の台詞や一瞬の視線の動きを見逃さず、主人公たちの心情をおしはかり、権力に屈しない日本人としての矜持、美しさ、変節しない愛や生き方などにも心から共感していただいた方々が大勢いらっしゃったのです。書き込みのひとつひとつがどんなに、われわれスタッフや俳優さんたちを励まし、勇気を与えてくれたことでしょう。いい観客がいい芝居を作るといいます。テレビドラマも例外ではありません。NHKのドラマ、ひきつづきご期待くださいますよう。


演出・田中健二より…
 まずはこんなに熱心に見ていただいた皆さまに感謝!
 一本のドラマがこれほど多くの人々の「新しい言葉」をうみだしていることに改めて驚いています。熱烈なラブレターあり、厳しい叱責あり。みなさん実によく画面の隅々をみていらっしゃる。ディテールをあだや疎かにしてはならない、画面にうつしだされたものが実に様々な届き方をしていくのだと実感しました。
 少し前までドラマがみられていたかどうかは視聴率に頼るしかありませんでした。(今でも頼っていないとはいいませんが・・・)しかしこうして掲示板を通じ、みなさんの「生活」の中でドラマが息づいているのを知りました。「初めて父と一緒にテレビの前に・・・」「子供が文四郎の真似をして・・・」「ドラマをみるために早く家に帰って・・・」味気ない数字ではない、一人一人の顔が浮かぶ瞬間です。みている方々の気持ちを揺り動かし、できれば少し幸福な気持ちになってもらえる、それがドラマを作っていることの幸せなんだなという思いを新たにしました。
 みなさんの心に届くドラマ、これからも作っていこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

 最後に、掲示板の皆さま、本当に、本当に、ありがとうございました。


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