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ドラマのみどころ 

作者のことば…相良敦子
 毎年晦日が近づくと、ごくごく親しい女友達が集まりわが家で鍋を囲みます。仕事をもち二人の子育てが進行形の者、ほしかった子供はあきらめて仕事に精出す者、専業主婦で子供のPTAに忙しい者、専業主婦だったのに10年来の趣味が仕事になってしまった者、そしてしがない脚本家がくわわれば、もうそこは、女の生き方のサンプル品評会。よくもまあ、喧嘩もせずに楽しい時をすごせるものです。――しかし、このドラマには!さらに世代も越えて「違いすぎる……」二人の女の登場です。片やバリバリの編集長を退職して、家に戻ってきたのはいいけれど、なんと、家事を全くできないお姑さん。片や、これからは自分の時間も持ちたいと、家に入るお姑さんを待ちうける専業主婦の主人公。こんな両極端な二人が、小さな家の中で向き合うのですから、そりゃあもう、いろいろ……!「生活(家事)」の場と「仕事」「夢」、生き甲斐をどう見つけ、折り合いをつけていくのか。女性たちの抱えるこの普遍的な悩みに、「正解」などありません。我が愛しき主人公たちが、どんな自分らしさを見つけていくのか、楽しみに見まもっていただければ嬉しいです。
 前作の「昨日の敵は今日の友」に続き、このドラマが自分らしさを探して生きる全ての女性たちへの、明るく軽やかな応援歌になりますように!


制作にあたって…古川法一郎(ドラマ番組チーフ・プロデューサー)
 好評を得た「昨日の敵は今日の友」に続く相良敦子さんの脚本で、主役が浅野温子さんに草笛光子さん、とくれば、これは間違いなくテンポがあって楽しくて、ハートフルなドラマになると確信しています。私が言うことはこれしかありません。
 長年、ドラマに携わってくると、視聴者の方から数は僅かですが、「社会を見ろ、世界を見ろ!こんな大変な時に、いち家族の些細な出来事のドラマなんか作っていいのか?」という電話を受けます。「他の時間帯にそうした問題を扱ったニュースや番組を充分放送しておりますのでーー」と対応します。
 けれど今回は、「そんなこと言わずに見て下さいよ。確かに発端は些細な事かもしれませんが、価値観の違いや小さな誤解、今までの日常がほんのちょっとズレただけで、ことは大きな揉め事になるんです。けれどこの家族はけっこう真面目に受けとめて、何とか解決しようとするんです。家庭内の些細な揉め事なんてどこにもあるでしょう。だから、ひょっとするとあなたの家庭の揉め事を解決するヒントもあるかもしれませんよ。国だって世界だって家族が単位でしょう。全ての家庭から揉め事がひとつ消えるだけでも、ずいぶん世の中、変わるかもしれませんよね」ーーとお答えしようと思います。


演出にあたって…磯智明(ドラマ番組ディレクター)
 若さを保つ秘訣の一つにライバルの存在があると思います。ライバルとは時に重く、疲れる存在であるかもしれませんが、「あの人に負けたくない」という思いが生活に張りを与え、エネルギッシュに生きようという意欲を与えてくれるのだと思います。
 草笛さん演ずる早苗さんは、バリバリの名物編集長でありながら定年退職を迎え、エネルギーのやり場に困ってしまいます。そんな中、新たな標的として見つけたのが家事のことであり、お嫁さんのあや子さんでした。お嫁さんにとっては甚だ迷惑な話しなのですが、お互いライバルを得たことによって、今まで以上に生き生きとし始めるのです。
 嫁姑は人生究極のライバル関係、その刺激こそが活力を与えてくれる、そんな思いをドラマに込めながら作っていきたいと思います。


 
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