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ドラマのみどころ 

  公事宿とは、江戸時代に庶民の訴訟手続きなどの代行を行った、現代の司法書士・弁護士事務所とその宿泊所の役割を果たした旅籠である。公事は、江戸時代の民事事件を指す。これらの裁判・判決のために人々が各地から江戸や京都に出てきた。だが、すぐに裁判が始まり、判決が出るというものではなく、それを待つ間泊まったり、あれやこれやと提出書類を書いてもらったのが公事宿であった。訴訟や犯罪にまつわる人間模様が、日夜この公事宿で繰り広げられていた。
 江戸時代の京都を舞台に、正妻の子である弟に家督を譲り出奔した主人公・田村菊太郎が公事宿・鯉屋(こいや)に居候しながら、京都東町奉行所同心組の弟を助け、事件を解決していく。頭も切れれば腕も立ち、義侠心も強く粋な男。菊太郎の推理と刃が人の心の闇に迫る痛快時代劇。平成14年に放送し好評を得た「はんなり菊太郎」のパート2。人気原作の最新作も盛り込んでお届けする、一話読みきりの全6本。
 
 「はんなり菊太郎2」に寄せて…古田求
 菊太郎は、センサーです。
 彼の感情には、特別な仕掛けがあって、人間のやさしさに過剰反応を示すのです。
一見ありふれた事件でも、その事件に関わる人々の苦しみや悲しみ、いや、そればかりか憎しみや恨み、怒りや欲望からでさえ、その裏に隠されているやさしさを感じとってしまいます。それはもしかして、毎日の暮らしに忙しい現代人の目には見えないものなのかもしれません。
 でも、大丈夫。菊太郎というフィルターを通せば、くっきりと浮かび上がって来ます。「銭形平次」や「大岡越前」が扱った事件を、このフィルターを使ってもう一度見直してみたいものです(脚本家)。
 
 「心に残るドラマ」として…小林千洋
 昨年度放送して好評を頂いた「はんなり菊太郎〜京・公事宿事件帳〜」が続編として再登場します。「新なにわの源蔵事件帳」(昭和58年度)以来、久しぶりに再開した大阪放送局発「関西風味の時代劇」制作2作目にあたります。
 京都を舞台にして起こる事件をはんなりと解決していく物語をご当地京都ですべて撮影し、第1作シリーズは夏、今回の第2シリーズは秋を舞台に設定しドラマのあらゆるところに京都の秋の情緒をちりばめております。
 今回も1話読みきりのドラマに多彩なゲストを迎え、これまでの時代劇とは一味違った読後感をもっていただける作品に仕上がっております。視聴者の皆様には前シリーズ同様「はんなり菊太郎2」が「心に残るドラマ」の1つとして長く語られることを願ってやみません(チーフプロデューサー)。

スタッフ

原作:澤田ふじ子
脚本:古田求(第1回・3回・最終回) 森脇京子(第2回・5回) 齋藤雅文(第4回)
演出:大森青児(第1回・2回・4回・最終回) 野田雄介(第3回・5回)
音楽:野見祐二
制作統括:小林千洋
デスク:訓覇圭
美術監督:西岡善信(映像京都)
語り:佐藤誠アナウンサー



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