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* ドラマのみどころ
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*昭和の童謡詩人・サトウハチローと
その家族が織りなす波乱万丈の物語

 「りんごの唄」、「長崎の鐘」、童謡「ちいさい秋みつけた」、そして「おかあさんの詩」、数々の美しい抒情詩を残した童謡詩人・サトウハチロー。実は、彼は、世間の常識とモラルに収まることなく一生を駆け抜けた、永遠の不良少年だった――。
 原作は、ハチローの異母妹・佐藤愛子による「血脈」。ハチローの父・紅緑からハチロー、愛子と受け継がれた佐藤家の荒ぶる血を克明につづった大作をドラマ化するにあたり、ハチローの生き様に焦点を絞ります。
 ドラマは、愛と憎しみに揺れる親子を軸に据えた壮大な家族劇で、反発の対象だった父親とやがて同じ修羅の道を歩んでいくハチローの姿を捉えます。
 昭和を振り返る風俗史的な視座を合わせもちつつ、痛快無比な男とその家族の波乱万丈の物語を、エネルギッシュに音楽的要素豊かに描き、放送80年となる2005年の巻頭を飾ります。

サトウハチロー 略歴
 明治36年(1903年)東京生まれ、昭和48年(1973年)死去。
 ベルエポックの雰囲気漂う昭和初期は、東京浅草・エノケン一座の座付き作家。「麗人の歌」「二人は若い」「あゝそれなのに」など、トーキー揺籃期の映画主題歌の作詞者。焼け跡に流れた大ヒット曲、「りんごの唄」、「長崎の鐘」。NHKラジオ「話の泉」の人気解答者。復興期に生まれた「ちいさい秋みつけた」「かわいいかくれんぼ」など童謡の数々。そして、テレビの草創期から高度成長の時代に一世を風靡した「おかあさんの詩」…。
 このように、舞台、映画、ラジオ、テレビ、活字メディアなど、ジャンルにとらわれず、その時代の大衆文化の最前線で活躍した。

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*制作のことば…安原裕人(NHKエンタープライズ21)
 いわゆる成長物語ではありません。痛快なサクセスストーリーやハラハラする復讐劇でもなく、出会いと別れが繰り返されるラブストーリーでもありません。最近のシリーズドラマとしては異色でしょうが、かつてドラマ人間模様や土曜ドラマで築いてきたNHKドラマのDNAを受け継ぐ"正統派ドラマ"です。軽さと薄味に食傷気味のドラマファンがくすりと笑い琴線に触れて涙する作品に仕上がっていると自負しています。
 律儀実直の前田利家を演じた唐沢さんに今回は無頼に挑んでいただきます。毎回劇中で使用するハチローの作品も見どころのひとつです。
 「頭で考えるな。肌で掴め」とは、ブルース・リーの台詞です。激しく生きた登場人物たちの精神に共振していただけたら幸いです。

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演出にあたって…富沢正幸(NHKエンタープライズ21)
* 俳優・唐沢寿明が今一番こだわっている役は、とことん人間臭いヒリヒリ焦げてパチパチ弾けるようなキャラクターであるらしいとプロデューサーから聞き、チャンス!と思いました。ハチローはキャラクターも人生も普通じゃない、詩人であって超俗人、透明なのに汚れきっている、ピッタリだ!
 「何でもやりますよ、ドンドン言ってください、髪切りましょうか?坊主にしてもいいですよ」この打ち合わせ第一声にしびれ、ゾクッとし、イケル!!と確信しました。自然体にしてパッション溢れる唐沢ハチローはヒリヒリパチパチ、焦げて弾け、七転八倒しています。必見です。
 「ハチロー」で目指したのは情感を押しつけず、過剰説明を避け、見る側の自然な想像力を刺激するドラマ。テレビドラマが本来持っている幅と奥行きを改めて見直したいと思いました。

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*ドラマ「ハチロー」に寄せる言葉…月の203号室(主題歌)
 今回、月の203号室の「うた」を、サトウハチローさんの人生を描くドラマの主題歌として使って頂けるという事で、とても光栄に思っております。
 最初は、サトウハチローさんの事をよく知らない世代の僕達が歌っていいのだろうかと思いました。しかし、サトウハチローさんのことをよく知っていく度に、あまり知らなかった事が幸運だったのかもしれないと思うようになりました。
 その人生の破天荒ぶり、残された数々の詩を知る度に、昭和を代表する偉大な作詞家であったことに、納得するばかりです。初めからサトウハチローさんの事を詳しく知っていたらどうだっただろうと思いました。
 僕達の曲がテレビから流れてくる事と、そんなサトウハチローさんの人生をドラマとして見ることができるのをとても楽しみにしています。

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制作統括:安原裕人(NHKエンタープライズ21)・峰島総生(NHKドラマ番組)
演出:富沢正幸(1・2・4・8・9回) 高橋陽一郎(3・5・7回) 石原静雄(6回) (NHKエンタープライズ21)
原作:佐藤愛子「血脈」より
脚本:田向正健
音楽:坂田晃一
主題歌:「うた」 歌・月の203号室


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