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作者のことば 脚本家・竹山洋 予言者のように言うと、「このドラマはながくなります。最低十年は続きます」。 市原悦子さんが演じる風子というラーメン屋の女が、不思議な顔で「私になにか出来ることはありませんか」と囁く場面で、いつも泣く。 人間、所詮この言葉に尽きるのだと思うのです。私がなにか他人の為にしてやれること――人によっては、そんな大層なことを言うなと文句をつけるかもしれないが、作家は魂で作品を書こうと努めるので、自分の書く台詞に涙した時は、それは真実につき当っているということになる。真実の叫びを書けたドラマは、私の個人的な経験によると必ず当るのです。 当るとは真実につき当るという事なんです。 当ればいいのか!という反論もあるでしょう。 当てればいいのです。 だから苦しむのではないですか。真実にぶち当るまで万年筆を噛んで噛んで、原稿用紙に突っ伏して。 |
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| 今、忘れかけている「人情」と「ふれあい」 NHKドラマ番組 チーフ・プロデューサー 家喜正男 物語の舞台は、東京下町。 ドラマでは、今忘れかけている人情と人々のふれあいを描いていきます。 江戸っ子気質の残る東京・下町。一見、おせっかいと思われるほどの人間関係。主人公の藤島風子は、借金を苦にした夫を失い、死を覚悟した女性。夫との思い出が残る「竜門」のラーメンを食べるため、この町を訪れます。犯罪被害者の支援に取り組む刑事をはじめ、そこで出会った人々の温もりと一杯のラーメンが物語を作っていきます。 登場人物は、下町気質の乱暴な言葉づかいで遠慮無くズカズカと入りこんでいきます。しかし、そこが何故か心地よく、人の温かさを感じていきます。主人公・風子には、こんなおせっかいで世話好きの人々の暮らす町が必要だったのです。そして、人間性がにじみ出るような役柄を演じていただくのに、これ以上ないほど豪華な俳優さんたちにもご出演いただきました。 ドラマ制作にあたって、犯罪被害に遭われた方々に取材してみて「聞いてくれるだけでいい…」と、話すことで救われていくと聞きました。話すことで救われていく被害者の思いも描いていきます。そして、心に傷を負った主人公・風子は、この町の人々の温かい人情に包まれていきます。 「風子のラーメン」――このドラマでは、今、忘れかけている「人情」と「人々の繋がり」を一杯のラーメンの混もりと人々の温かさを描いていきます。 素敵な俳優陣が織り成す下町人情を泣き笑いで綴る月曜ドラマシリーズ。 「風子のラーメン」是非、ご期待下さい。 |
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