「愛の家〜泣き虫サトと7人の子〜」
 
 

作者のことば…矢島正雄
 「家族」とは何なのか。
 それは世の中に一つとして同じ形をしたものがないことを見ればわかる通り、これが正しい、これが間違っている、という形のあるものではないのではないか。
 なのに形ばかりにこだわるのは何故だろう。
 「家族」を作りそこなった主人公、サトだからこそ、その答えが「愛」なのだと知っているのかも知れない。



制作にあたって…加賀田透(NHKエンタープライズ21)
 「グループホーム」を舞台にしたこのドラマで描いているのは、血のつながらない、本当の家族でない「親」と「子」が、本当の家族以上の強い絆を築いていく姿です。「本当の家族」があちこちで崩壊しつつある今、この逆説が問いかけるものは大きいのではないでしょうか。家族って何だろう−自分にとっていちばん身近であるはずの家族のことを、あらためて考えてみてもいいんじゃないか。「泣き虫サト」と7人の子供たちの、思いっきりぶつかりあう姿は、そんなことを考えさせてくれます。
 かく
いう私も、月曜から金曜まで、一切子供と顔を合わせないことが多い、失格寸前の父親です。「明日の朝は早起きして、子供と話をしよう!」第1回の試写のあと、そう思いました。




演出のことば…岡崎栄
 過去3回シリーズ放送した「少年たち」に続いて、また子供たちの問題を取り上げることになりました。ただし今回は、完全に被害者の立場にある子供たちです。
 今、家庭から疎外された子供たちが激増しています。原因は虐待とか、ネグレクト(養育拒否)などです。児童養護施設は、そういう子供を収容し、自立を支援する所ですが、最近、「グループホーム」という形で、より家庭的な生活を体験させようという動きが、国の施策としても推進されようとしています。
 このドラマは、そのような子供たちをできるだけ明るくホームドラマのように描きます。作家は「少年たち」と同じ矢島さん。暖かい視線は、今回も健在です。
 大地真央さん演じる泣き虫サトが子供たちのために奮闘します。共演する長塚京三さん、吉田栄作君、鈴木一真君、宮崎美子さんの演技とともにお楽しみください。
見終って、あらためて子供たちの問題を家族の皆さんでご一緒に考えていただく、そんなドラマにしたいというのが演出者の願いです。

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夏の日の恋は別の顔


  
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