おじゃる丸と電ボがアリの行列（ぎょうれつ）を見ていると、シャカシャカとそろばんをはじきながら男がやってきた。「北から5ひき〜南から10ぴき〜」とそろばんをはじいて、たくさんのアリを数えていく。そろばんをはじく音に、ケンさん、うすいさん、子鬼トリオと月光町（げっこうちょう）の人々は元気になる。

おじゃる丸の「牛友（うしとも）」のウシが月光町（げっこうちょう）にやってきた。ただし、月光町にいられるのは1日だけ。ウシとバレたらすぐにヘイアンチョウにもどされてしまう。ウシはなんとか月光町の人たちにバレずにおじゃる丸に会いに行こうとするが、牛なので注目（ちゅうもく）のまとになってしまう…。

おじゃる丸と電ボが公園でまったりと秋を楽しんでいると、月光町（げっこうちょう）の俳人（はいじん）・小林茶（こばやしちゃ）と売れない少女漫画家（しょうじょまんがか）のうすいさちよが元気のない顔でやってきた。聞けば二人ともいいアイデアがうかばないというのだが…。

子鬼トリオのキスケがおじゃる丸からシャクをとりかえす作戦（さくせん）を思いついたが、その作戦はとてもうまくいくとは思えない。アオベエとアカネは、がんばってキスケが考えてくれたこの作戦をなんとか成功（せいこう）させようとするが…。

子鬼トリオがテントに帰ってくると、トミーの家の前にたくさんのカラクリ人形（にんぎょう）がならべられていた。トミーが子どものころから作ってきたカラクリ人形だ。キスケがその中にあるひとつのカラクリ人形を見つける。それは、トミーが子どものころ、あるふしぎな生きものをつかまえるために、はじめて作ったものだという。