あらすじ

第一話「君は物のために死ねるか!?」

2011年4月7日(木) 放送

織田家の家臣で数奇をこよなく愛する古田左介は、主君信長から謀反をおこした松永久秀との交渉を命ぜられる。久秀が所有する大名物『平グモの茶釜』を渡せばすべてを許すというのが条件だ。戦火につつまれた信貴山城におもむいた左介は、武と数奇、それらのはざまに立ちながらもきぜんたる態度をつらぬく久秀の姿を目の当たりにする。だがその交渉はなかばで中断した。

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第二話 「茶室のファンタジー」

2011年4月14日(木) 放送

左介はつかの間の平穏な日々を妻のおせんとすごしていた。義理の兄である中川清秀に茶をふるまい、志野茶碗を愛で、おせんとの仲もむつまじい。
が、風雲急を告げるしらせがとどいた。石山本願寺攻めの陣中にあった荒木村重が反乱をおこしたというのだ。中川清秀は荒木の家臣。このままでは妻の実兄と敵同士となってしまう。信長より清秀の説得を命ぜられた左介は、ある秘策をもって命がけの交渉にあたる。

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第三話 「天界への階段」

2011年4月21日(木) 放送

織田家三茶頭のひとりである千宗易の出現は左介にとって己の運命を変える大きな出会いであった。翌年の夏、ようやく完成した安土城の天主閣をたずねた左介は、その圧倒的なけんらんさと信長の心意気に心酔。
そんな思いもあってか、後日おこなわれた織田家筆頭家臣・明智光秀を前にした宴席において信長への不平を語る明智の家臣たちと対立してしまう。そのとき、場をおさめんと口を開いたのは、ほかならぬ光秀であった。

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第四話 「カインド・オブ・ブラック」

2011年4月28日(木) 放送

東の北条と和議を結び、各地を平らげた信長は『御馬揃え』をおこなう。一世一代の晴れ舞台に左介は数奇者の心意気を示さんとのぞみ高い評判を得た。
だが信長の実の弟である織田長益の登場によって至福のときは長くは続かなかった。後日、宗易は左介と秀吉を茶にまねく。左介が宗易の弟子である山上宗二と茶の湯談義で火花を散らすいっぽう、宗易は秀吉に対して、恐るべき提案をひそかに持ちかける。

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第五話 「決意のかけひき」

2011年5月5日(木) 放送

因幡国・鳥取城を攻める羽柴勢に加わっていた左介は、秀吉が近ごろめっきり寡黙になったことを気にしている。その陣中に高山右近がやってきた。キリシタン大名である右近は左介とおなじくかなりの数奇者。
ふたりはすべてがそろえば天下をとったに等しいとされる大名物・三種の茶入『三肩衝』について熱く語り合う。おなじころ秘密裏に陣中にきていた宗易は秀吉に決断を迫っていた。稲妻とどろく嵐の中で秀吉はついに心を決める。

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第六話 「武田をぶっとばせ」

2011年5月12日(木) 放送

安土城に帝専用の御殿『御幸の間』が完成した。信長はみずから家臣からの祝い金と見物料を徴収。信長との謁見をおえた左介は数奇仲間である細川忠興と再会する。いっぽう忠興の父である細川藤孝は宗易との茶事において武人のあるべき姿を強い口調で語り聞かせた。そして二か月後、織田軍による甲州攻めが佳境をむかえる。左介は大大名になるという悲願を胸に福与城を皮切りに、強敵・仁科盛信のいる高遠城へと乗り込む。

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第七話 「mt.(マウント)富士スカイライン」

2011年5月19日(木) 放送

甲州攻めも終わりをむかえ、ついに武田は滅びた。信長は家臣に恩賞を分配するものの、満足のいく結果を得られなかった左介は意気消沈。だがそんな思いをいだいたのは左介だけではない。大きく貢献した滝川一益も同様であった。そんなおり光秀のもとに秀吉からの書状がとどく。秀吉もまた信長のやり方に疑問をいだいていた。光秀は主君の真意をたしかめようと、富士のふもとで信長に直接問いただす。すると信長は・・・。

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第八話 「今宵(こよい)はイートイット」

2011年5月26日(木) 放送

安土に徳川家康がやってきた。宗易と光秀から接待役の補佐をたのまれた左介はみずからの数奇を発揮しようと大奮闘するが、やる気ばかりが空まわりしてついには家康を怒らせてしまう。信長は光秀の家康饗応役を解任し備中高松へ向かうよう命じた。出陣のため坂本城にもどった光秀。そこへ家康がたずねてくる。先日の接待の場で取り乱したことを謝罪しにきたのだ。光秀と家康、ふたりのあいだに友情にも似た想いが生まれる。

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第九話 「非情のライセンス」

2011年6月2日(木) 放送

ゾウに乗った信長がわずかな手勢を連れて上洛を果たした。近習の森蘭丸が警護の弱さを指摘。南蛮家臣の弥助もカルタゴ王滅亡の逸話を語る。しかし信長は聞く耳を持たなかった。そのころ義兄・中川清秀のもとに来ていた左介は、本能寺にいる信長が数々の大名物を公家衆や博多の豪商たちに披露していると聞いて、いてもたってもいられない。時は1582年6月1日――世に云う本能寺の変がすぐ目前に迫っている。

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第十話 「哀(かな)しみの天主」

2011年6月9日(木) 放送

本能寺におけるクーデターが人々を飲み込んでいく。仕掛けられた者のみならず、それを仕掛けた者ですら、動き始めた歴史のうねりを止めることは出来ない。明智の軍勢は謀反を果たすものの、信長の遺がいを発見できず光秀は焦る。いっぽう義兄・中川清秀のもとにいた左介は不吉な予感をおぼえて京へと向かった。そんな左介を待っていたのは無残に破壊された本能寺の焼け跡と、この動乱を生き延びた者たちであった――。

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