獣の奏者エリン


これまでのストーリー

第11話
 とびらの中に

2009年3月21日(土)
第11話  とびらの中に

夏の間、カショ山にあるジョウンの「夏の小屋」に移動することになったエリンとジョウン。家を空ける前に、片付けをすることにした。奥の部屋を掃除しようとするエリンに、ジョウンは絶対に入ってはいけないと言う。ジョウンが蜂飼いの師匠・ドランの家に出かけ、エリンはひとり留守番をすることになる。ジョウンから奥の部屋に入ることを禁じられたエリンだが、何があるのか知りたくてたまらず扉を開けてしまう・・・

第12話
 白銀の羽

2009年3月28日(土)
第12話  白銀の羽

カショ山の「夏の小屋」に着いたエリンとジョウン。久しぶりの「夏の小屋」は傷んでホコリだらけ。ついてきたヌックとモックも加わり大掃除が始まった。エリンが煙突にもぐりこんだ時、何かの影が頭上の光を一瞬さえぎる。気になったエリンは、その影の主を探しに森へ行き、そこで巨大な羽を拾う。ジョウンからその羽は獣の王者である「王獣」の羽だと聞く。エリンは闘蛇より大きく、そして気高い獣が存在することを初めて知るのだった。

第13話
 王獣の谷

2009年4月4日(土)
第13話  王獣の谷

薬草として高く売れるチゴの根を採りに行くことにしたジョウン。しかし、チゴは闘蛇が多くいる危険な峡谷で育つことを知ったエリンは、母を失ったラゴウの沼でのことがよみがえり不安になり、ジョウンの後を追いかける。心配どおり、ジョウンは崖の途中の岩棚に落ちてケガをしていた。動けないジョウンを一人にしておけないエリンは、一緒に崖で一晩過ごすことにした。そこでエリンは、闘蛇が王獣のヒナを襲おうとしているところを見てしまう。

第14話
 霧の民

2009年4月11日(土)
第14話  霧の民

アケ村より真王領に流れ着いたエリンの後を影のように追い、見守ってきた「霧の民」の探索者ナソンは、エリンの様子を伝える為に霧の民の村へと戻る。ナソンは、ソヨンとエリンは幸せな日々を送ってきたこと、エリンはソヨンによく似て、聡明で好奇心が強い娘であること、闘蛇のキバが死んだことでソヨンが裁きにかけられたこと、そして母の手で闘蛇に乗せられ幼いエリンだけは王都へ逃れ着いたことなどを長老たちに語るのだった。

第15話
 ふたりの過去

2009年4月18日(土)
第15話  ふたりの過去

ジョウンの元にきてから四年もの月日が流れ、十四歳となったエリンは、自分で蜂を増やして蜜を売り、お金を稼げるまでに成長していた。ある日、ジョウンを訪ねて見知らぬ男がやってくる。その顔を見て驚くジョウン。男がジョウンにかけた言葉は、エリンにとって思いもよらないものだった。そんなエリンに、ジョウンはひた隠しにしていた自分の過去を語り出し、またエリンもジョウンに自らの生い立ちを包み隠さず話しはじめる。

第16話
 堅き楯(セ・ザン)のイアル

2009年4月25日(土)
第16話  堅き楯(セ・ザン)のイアル

王獣保護場から《入舎ノ試し》についての返事が届く。合格の条件は厳しいものだったが、特別に試しを受ける許可が下りたエリンは、ジョウンと共にカザルムへと向う。その旅の途中、エリンの竪琴が壊れてしまう。修理のために楽器職人の家を訪れたエリン。その竪琴を見て驚いた職人のヤントクは、エリンに竪琴をどこで手に入れたのかを尋ねるのだった。同じ頃、ヤントクの工房には若き有能な武人・堅き楯<セ・ザン>のイアルの姿があった……。

第17話
 狙われた真王

2009年5月2日(土)
第17話  狙われた真王

ジョウンの学友である教導師エサルの計らいにより、カザルム学舎で《入舎ノ試し》を受けることになったエリン。カザルムに向かう途中に立ち寄った街で、真王の60回目の誕生日への贈り物を運ぶ大きな荷車の列を見る。王宮の大広間では、真王陛下を祝おうと、大公や貴族たちが真王陛下のもとに集まっていた。式典が始まり、ダミヤが真王に献上したものは、荷車に積まれていた幼い王獣だった。

第18話
 教導師エサル

2009年5月9日(土)
第18話  教導師エサル

カザルム王獣保護場についたエリンとジョウンをエサルが出迎えてくれた。エサルによって学舎を案内される二人。エリンにとってはどれもこれも興味深いものばかりだったが、その中でも教導師長室の書架に並ぶたくさんの本に釘付けになる。そしてエリンの《入舎ノ試し》がはじまった。エサルはエリンの学力が秀でていることは元より、特に獣ノ医術師になりたい理由を書いた作文のすばらしさに驚き、エリンの才能に気付くのであった。

第19話
 カザルムの仲間

2009年5月16日(土)
第19話  カザルムの仲間

《入舎ノ試し》に合格し、カザルム学舎の中等二段に編入したエリン。ジョウンと二人きりの生活から、同じ年頃の子ども達との初めての共同生活が始まる。しかし、エリンは王獣のことを学べることが嬉しく、授業では先生を質問ぜめにしたり、自分が知りたいことに一生懸命で学舎の規律を守ることが出来ない。カザルム学舎にはエリン以外にもう一人の女子学生、ユーヤンがいた。ユーヤンはそんなエリンを気遣い声をかけてくれるのだった。

第20話
 リランという名の王獣

2009年5月23日(土)
第20話  リランという名の王獣

獣ノ医術師を目指す仲間たちと共にエリンの新たな生活が始まった。王獣のことを学べることが嬉しくて、獣舎の掃除やフン集めの授業でさえ楽しみにしているエリンだった。しかし、野生の王獣の美しさを知っているエリンにとっては人に飼われているカザルムの王獣が哀れに見えて仕方がない。ある日、野生の王獣とカザルムの王獣の違いを話すエリンを教導師長のエサルはあるところへ連れて行く。そこには傷付いた幼獣のリランがいた。


©上橋菜穂子・講談社 / NHK・NEP